旅とElmar&Hektor

ノコギリやナタなどの刃物と焚き火の田舎暮らしに憧れて、11年前に東京から新潟県の豪雪地帯に移住しました。ブログでは日々の生活を中心に刃物などの道具や好きな写真、旅行のことなどを不定期に書いています。

今年最後の水汲みかな?

川越


昨日は雲ひとつない快晴になった。ここのところずっと雨が続いていたので、今年最後のチャンスと思って水を汲みに行ってきた。と言っても今日はまだ水が残っているので、目的は水汲みよりも以前買った登山靴の慣らし運転って感じ。


片道5キロの往復10キロ。水は6リッターほどなのでいつもの6分の1以下で、まるでなにも背負っていないような感じ。ウルトラライトの人たちはこんな感じで歩いているのかと思うと、羨ましい気もする。これだけ軽いと上り坂も本当に苦にならない。


で、今日は風もないし快晴なので、峠を過ぎたところでアルコールストーブを出して一休み。いつものコースだし、荷物もないので休む必要もないけど、たまには葉が落ちた山を眺めながらゆっくり日向ぼっこしてお茶するのも良い感じ。30分以上休んでいたけど、車の一台も通らず静かなもの。

この峠には小さな集落があって、私が移住してきたときにはまだ4件くらい人が住んでいたけど、一昨年を最後に誰もいなくなってしまった。まだ家は何件も残っているけど、人が住まなくなった家の崩壊は早い。多分数年のうちにこの家も屋根が落ちてしまうだろう。


しかし車がある今の時代はともかく、昔の人はよくぞここに住もうと思ったものだと思う。ここに住み始めた人たちは、もう少し山奥の集落から出てきた人たちらしいけど、次男坊、三男坊の人たちが住む場所は元の集落にはなかったのだろう。


私が今住んでいるあたりの集落でも半世紀前までは集落内に建てられる家の数が決まっていたところも多い。江戸時代からそんな決まりがあったらしいが、そもそも平らな土地がないので、家を新たに建てるスペースもないし、生きていくための田畑もないわけで、土地を離れて行くしかなかったのだ。


半年も続く長い冬、その間道は雪で閉ざされてしまう。男は外に出稼ぎに出て、家には女子供と家畜だけ。冠婚葬祭はもちろん冬の間は医者にかかることもできないどころか、買い物もできない。わずか30〜40年前の生活が、今では想像もできない。

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