旅とElmar&Hektor

ノコギリやナタなどの刃物と焚き火の田舎暮らしに憧れて、11年前に東京から新潟県の豪雪地帯に移住しました。ブログでは日々の生活を中心に刃物などの道具や好きな写真、旅行のことなどを不定期に書いています。

予想以上に良いかも

川越

先日購入したLOWAのティカムEVO GT WXLを春まで待ちきれなくて、きのこ探しに行くついでに足慣らしを兼ねて少し履いてみた。買ってから調べてみると、どうやらこのシューズはバックパッキングや縦走向けのものらしい。ということは荷物をある程度多めに担ぐことを想定してあり、尚且つハイキングシューズほどではないが歩きやすくできているということだ。


これまでに履いていたKEENのシューズはソールも柔らかくて、日帰り登山程度を想定したモデルだったと思う。でも自分の体重が重いせいか(油断すると70kg)、下りになると踏ん張りが効かずちょっと安定感が怪しくなっていた。それもあってもっとハードなソールのシューズが欲しくなって今回の購入となったわけだけど、選んだシューズは間違っていなかったようだ。


とは言え、柔らかなソールとハードなソールでどれほどの違いがあるのかは自分でも疑心暗鬼というか、全然わからなかった。もう40年も前には石井スポーツオリジナルの革製登山靴を履いて冬山にも行っていたけど、当時の記憶は重くて足を振り子のようにして歩くような印象だった。


それに比べればずっと軽いはずだし、全ての面で今のものは優秀なはず。「でも所詮靴だしなぁ」と思いつつ、それでも新しい靴は嬉しくてワクワクしながら歩いていた。が、山に入るとすぐに違いが分かった。何が違うかと言えば、とにかく足が安定してくれる。


よく登山靴を選ぶ基準の一つとして「ハイカットとローカットのどちらが捻挫しにくいか」論争があり、最近は「ハイカットだから捻挫しにくいとは言えない」というのが定説になっているらしい。


私の場合は山歩きでは、足首が露出していると倒木や岩にぶつけて余計な怪我をしたくないからハイカットという気持ちが強くハイカット一択だったが、これまでにないハード系ソールのシューズを履いて、捻挫云々とは別に「これは違うな」とすぐに理解した。


1番の違いは、足を置いたときの安定感。爪先の方1/3くらいのソールの接地面で踏み上がるときなど、余計なところに力を入れることなく足裏全体でスッと上がることができるし、斜面に足を下ろしたときにもシューズの中で嫌な足の動きがなく、指やかかとなど部分的に力を入れる必要がない。これは思いもよらぬ効果だった。


今までのシューズは爪先が広めで足の指が広がりやすく、ソールの柔らかさと相まって爪先を後ろに蹴って歩く平坦歩行には気持ちが良かった。が、山の中では綺麗な路面は木道を別にすればそうそうない。


常に不安定な地面に接地することになり、その都度シューズの中で親指を踏ん張ったり、足裏の側面に力を入れたり、かかとに力を入れたり、足の指全体をギュッと掴むような動きを強いられていたし、荷物が重ければより顕著になっていた。「それが良いんだよ」という人もいるかもしれないし、今の時代はそれが有効と言われているかもしれない。


しかし私の場合は変形のないソールと爪先をキツすぎないように包み込むシューズは、足裏や膝下、腿の内側の多くの筋肉を動員せずに、ただ足を踏み出すだけで大きな筋肉で体を安定させ、斜面や荒れた路面でふらつくことが少なくなり、結果として安定した山歩きができて足の疲労も少ない気がした。


歳のせいなのか運動から遠ざかっているためなのか、最近多くなった特に内転筋の疲労や足つりもなかったし、長時間歩いて疲労してきたときには、さらに違いが大きくなるんじゃないだろうか。


ということで2時間ほどのきのこ探しではあったが、新しいシューズを知る上でもとても満足した足慣らしになった。雪が積もる前にもう何度か歩いてみたいと思う。

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