新しい登山靴が欲しい

山歩きを少しするようになって、雑誌やネットで道具を見ているとあらゆるものが欲しくなってくる。特にいま登山用に使っている靴よりももう少ししっかりしたものが欲しい。候補は上の写真のLOWAバルド GTX WXL GORETEXというモデル。
当初は同じLOWAのレザー製シューズのタホプロがいいかなと思って、買う気はなかったけど(高いしね)ショップに見にいったけど、少し安いモデルの上のシューズが履いてみたらとてもいい感じだったので、タホプロじゃなくてもいいかと、すっかり気に入ってしまった。それでも今使っているシューズに比べると倍以上の値段なので、なかなか手が出ない。

今使っているのは上の写真のKEENの旧モデル。この靴でも問題はないと言えばそうなんだけど、どうも自分としてはもう少しソールが固くてしっかりして欲しい。KEENは用途が登山というよりハイキング的な感じで、非常に歩きやすいし楽なんだけど、私の体重が重すぎるのか(68kg前後)荷物を背負うと少し頼りない事がある。特に水を運ぶときには30kg強のザック重量になる事もあって、KEENだと変形が感じられて少し頼りない。でも多分これは自分への言い訳。
普段は長靴を履いて山に入り、背負子に30〜45kgの薪を背負ってくるので、斜面では長靴の中で足が動きまくる。それでも必死に指を踏ん張り、かかとを打ち込みなんとか転ばずに歩いている。それを思えば新しい靴なんて贅沢な悩みと言われても返す言葉もない。
実際、山歩きをするようになって色々な道具に興味が出てくると、ついつい高いもの、軽いもの、新しいものに目を奪われる事が多くなっている。本当は必要ないものでも見ていると欲しくなってしまうのは、恐ろしい時代だ。
それでも自分で手に入れるものはできる限り意識して丈夫なもの、重いものを選ぶようにしているけど、時代はUL(ウルトラライト)で、テント泊の縦走でも水と食料込みで10kg以下、極端な人たちは総重量5kg程度でカモシカのように山を駆け上がっていく。私の場合は日帰りでも連れ合いと2人で行くなら荷物は12kgは超えてしまうし、テント泊だと1泊でも14〜16kgくらいになる。
若さもあるだろうけど、こっちは見ているだけで疲れてくる。そんな自分に気がついて「うらやましいのか?」と自問するが、やせ我慢している訳じゃなくて、単純に感覚的にも自分には無理と思っているようだ。
40年ほど前に少しだけ1人で冬山を歩いていた時期があるけど、当時はとにかく何があっても自力で対処、下山するのが意識としては当たり前だった。自然と装備は多くなるし、道具は丈夫で現地で修理が可能なものばかりだった。なので雨具も400gはあったし(今は100gなんてのもある)、ザックも厚いナイロン生地やキャンパス地で重かった。
ザックなんて今の時代は軽いものは500gくらいだろうか。でも山歩きをまた始めようと思って手に入れたザックは、1人で日帰り用にはミステリーランチの40リットルと、2人で行く時用の65リットルの二つ。重量は40リットルが約2kgで、65リットルの方は2.3kgもある。
どうしてこんなに重いザックを使うのか不思議に思うかもしれないけど、単純な話で山でザックが壊れたら荷物は置いてこなければいけなくなるため。極端な話かもしれないけど、転んだ時に何かにザックが引っかかれば、軽量ザックは破れることやファスナーが破壊されることは珍しくない。ストラップは切れないとしても縫い目が裂けることはある。
靴と並んで一番壊れて欲しくないのがザックだと思っているので、私はどうしても過剰なほど丈夫なものを選んでしまう。2人で行く時用の65リットルのザックは日帰りでも使っていて、怪我などで最悪連れ合いが歩けなくなった時に背負って降りてくるためでもある。捻挫は山で一番多い怪我だし、自分たちにはありえないことと無視することはできない。
ミステリーランチにはハンティング用のザックがあり、獲物を運ぶための工夫と対荷重が65kgもあるシリーズがある。連れ合いの体重は50kgなので、彼女をおんぶして降るのは不可能だけど、このザックで背負うなら手も使えるし、ギリギリ大丈夫だと思う。
という感じで色々考えるとどうしても軽いものは精神的に耐久性に不安が出てしまう。「軽くて強い」のが現在の道具だとはわかっているけど、それでも軽さは耐久性を担保しているようには思えないのは、古い時代の人間だって事なんだろう。
でもカラフルでカッコ良くて軽い道具はやっぱり魅力的ではある。